Yugosoviet通信

公共性

FURYの感想らしき何か

私です。ICT_yugosovietです。

 

今日は公開前からずっと気になっていたFURYを観に行きました。

予定が重なっていて中々観に行くことが出来なかったんですよね…


映画『フューリー』公式サイト

 

という訳で感想っぽい何かを書いていきます。

ネタバレされたくない方は戻るボタン推奨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台は1945年4月の西部戦線

アメリカ陸軍第2機甲師団第66機甲連隊に所属するM4シャーマン「フューリー号」のクルーであるコリアー(車長)、バイブル(砲手)、クーンアス(装填手)、ゴルド(操縦手)に戦死した副操縦手の補充として新兵でタイピストのノーマンが配属されるところから始まります。

 

4月30日にヒトラーが自殺、5月8日にドイツが無条件降伏をするのでかなり戦争末期の設定ですね。

参考までに1945年4月1日の戦線の画像を。米ソドイツ分割レース絶賛開催中。

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ところでこの映画、アメリカ映画では珍しく

連合国兵士が屑(主観)

 

それどころかクルー達もかなりアレでした。

車長のコリアーは殺人に躊躇したノーマンに対して怒り、「教育」するために捕らえられたドイツ兵を無理やり彼に銃殺させたりと…

 

そんな凄惨な戦場で過ごし続けた結果、あんなに純粋だったノーマンが最終的には「Fu*king, Nazi!!」と連呼しながら機銃を撃ちまくる殺人マシンと化します。*1

 

そんなこんなで中盤になるとクルー達も人間味を見せ始め、ノーマンもクルーと打ち解け合っていくことに。

 

そして終盤では約300名からなる武装SS大隊が登場。

履帯が切れ身動きが取れないフューリー号1輌のみで応戦することになります。

このときSSが『親衛隊は敵地を進む』*2を歌いながら行進していたので私のテンションが最高潮に達する


ドイツ軍歌 親衛隊は敵地を進む SS marschiert in Feindesland - YouTube

 

しかしその後が問題。

驚異の無双っぷりを発揮するクルー達

 

特に車長のコリアーは車外に出ているにも関わらず死なない。

被弾しても死なない。アメリカ版舩坂弘。*3

 

しかしそんな奮戦虚しく次々と斃れていくクルー。

ノーマンはコリアーに促され下部のハッチから脱出しますが、手榴弾によりコリアーは戦死してしまいます。

 

その後一人残ったノーマンは戦車の下を覗きこんだ若い武装SS兵に見つかってしまいますが、その兵士は彼を見逃して先へ。

 

翌朝米軍に救出され「お前は英雄だ」と称賛されますが暗く納得のいかないような表情のノーマン。そして破壊されたフューリー号とおびただしい数のSS兵の死体が映されて映画は終了。

 

 

 

 

スターリングラード(1993)程ではないですが、全体的に陰鬱さ全開でありひたすら戦場の混乱と凄惨さが描かれた映画でした。

公式サイトに行くと「胸を熱くする感動!」とありますが(大嘘)を付けなければいけないってハッキリわかんだね。

私は感動とかは特に求めていないので良かったではありますが…

 

この映画、良い点も悪い点も多々ありますが、特にティーガーの出番がかなり少なかったのは個人的に大きなマイナスでした。ただティーガーの主砲発射時に音圧で座席が震えたのはよかったよかった。

 

注意点としてはドイツ兵(特にSS)がゴミのような扱いでしたのでドイツ軍クラスタにはツラい映画かもしれないということと、軍事考証が一部オカシイ(らしい)のでその辺が気になるミリタリークラスタの人には余りおすすめできないかもです。

 

 

 

ところでSS兵がノーマンを見逃したシーン、何故見逃したんだろうかと疑問に思っていたのですが「あの見逃したSS兵は殺人マシンになる前のノーマンであり、ノーマンが生き残る為に捨てた"甘さ"をSS兵が持っていたことで救われた」という解釈を見て、あれは人間性というものに希望を持たせたラストだったのかなぁと思いました。

 

希望といえば装填手のクーンアス(だったっけ…)が「お前は俺らとは違って良い奴だ」と言っていて、まだ良心を持っていたノーマンはクルー達にとって希望の存在だったんじゃないかなと勝手な想像。

 

 

 

ともかく評価の割れる映画ですが、私は中々良い映画だったと思います。

そろそろ公開終了なので興味のある方は是非見に行って観て下さい。

*1:実際にノーマンはクルー達から「マシン」の愛称を貰う

*2:歌詞や曲についてはこちらのサイトに詳しく書いてあります.→http://gunka.sakura.ne.jp/mil/ssmarschiert.htm

*3:実在する日本陸軍人。大怪我を負っても何故か死ぬことはなかった。詳細はWikipedia等で。